海外の映画などで、ギャングが目の下に「3つの点」のタトゥーをいれてるのを見たことありますよね?
この3つの点のタトゥーを「スリードッツ」と言います。
今回は、このスリードッツについて解説します。
スリードッツの意味とルーツ
スリードッツとは、目の下や手にいれられた3つの点のタトゥーのことをいいます。
一般的なプリズンタトゥーのひとつで、意味は「私の狂った人生(mi vida loca)」を表現されています。また、ラテン系アメリカ人が自分たちの文化と誇りを表しているタトゥーとも言われています。
つまり、ラテン系ギャングの自分たちの生き方やライフスタイルが込められたタトゥーです。
引用:tattoo me now
もともとは、ラテン系ギャングの間で行われてたタトゥーですが、現在では国や地域によってさまざまな意味に解釈され、色々なメッセージが込められたタトゥーへと変化しました。
- ヒスパニック系ギャング:mi vida loca(意味:私のクレイジーな人生)
- ベトナム系: Tôikhôngcầngì(意味:私は何も望まない/いらない)
- 他1:ギャングライフの3つの運命を意味する:病院、墓地、または刑務
- 他2:警官嫌い、世界を敵にまわす など
- 他3:3つの点がキリストの聖三位一体と重ね宗教的なシンボルとして
今では、このスリードッツタトゥーはロシア人、トルコ人、フランス人、ドイツ人、アジア人といった世界へと広がっているのです。
まったくギャングと関係のないヒスパニック系の10代の間でも流行しているそうです。
スリードッツの位置や形
形は三角形に配列した点(ドット)を施します。
場所は、一般的に目の下が多いです。
なぜかというと、まわりの人の目に付きやすい場所にいれることで、周囲のギャングメンバーや囚人同士が認識しやすいからです。
続いて多いのが手です。↓このような。
他にもあるスリードッツの意味
あなたが映画や色々なカルチャー情報で見かけるスリードッツタトゥーは、先ほど説明したプリズンタトゥーがほとんどですが、スウェーデンの方では「ホーボードッツ」と言われるタトゥーもあります。
ホーボーの意味は「仕事を渡り歩く」といった意味があり、無職や有罪判決を受けた者への保護シンボルとして入れることがあるのです。また、船員が初めての船に乗り航海する時にタトゥーをいれる伝統的な儀式/習慣でいれることもあるのです。
トルコの南東部地域の部族の間では部族の一員として部族への忠誠を誓う証として、スリードッツを入れます。彼らの意味は「gormen, duymam, soylemen」訳すと「何も聞こえない、何も見えない、何も言わない」です。
少し不気味な意味ですね。部族の中で秘密裏に行われている何か怪しい儀式を想像させられます。
このように、世界にはドット(点)にまつわるタトゥーが実はたくさんあるんですね。
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(5)ファイブドッツもあるぞ!?
ファイブドッツとは、プリズンタトゥーの一種ですが、今まで説明してきたスリードッツとは少し意味合いが違います。
Quincunx (五つ目型)と言われるこの型は、外側の4つの点は壁を表し、内側の点は囚人(自分)を表します。 つまり、刑務所に収監されている時に、このファイブドッツをいれます。
タトゥーをいれる場所は、目の下では無く、手にいれます。
以上が、スリードッツの意味とルーツです。
日本でもたまにスリードッツ見かけます。日本での呼び方は、地域や世代によって変わりますが、昔は年少ドッツや喧嘩星などと呼ばれていました。
また、日本における<点>の刺青といえば「入れぼくろ」があります。日本の刺青文化を語る上で、かかせないワードです。この話はまた次回にでも。
「入れぼくろ」の記事を追加しました↓
タトゥーはプリズンタトゥーのような意味を持つデザインが多数あります。
デザインだけではなく、そのタトゥーの持つ意味も理解してからいれるようにしましょう。
刺青をいれる前に一度、彫り師(文身師)に相談してから決めましょうね!
アナタはどんなサポーターで腕のタトゥーを隠してますか?
どうせなら他人とカブらないクールなサポーターで隠しませんか?
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